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帰国して学習を始めた京都府のBさんの声-5歳

2 才の時に自閉症と診断された娘と、アメリカで3年半位療育をしていた私は、今年3月に日本に帰ってきました。エルベテークのことは、自閉症の娘さんを持っている友人からの紹介で知るようになりました。その頃の私は、家庭の事情により日本に帰ることを決め、引越しの準備を始めていたものの、これから日本に帰ってからの療育に大変心配を抱いていました。

そのような私に、友人はエルベテークとの出会いが自分自身と娘さんが共々大きく変わったきっかけとなったと 言いながら、丁度我が娘と同じ年頃の時に娘さんがしたというエルベテークの宿題を見せてくれました。仮名が一定の大きさのマスのなかにバランス良い大きさ できちんと書き込まれているのを目にした私は驚きました。友人は、河野先生の著書を読んでみることを勧め、彼女が持っていた先生の本を貸してくれました。 『発達の遅れが気になる子どもの教え方』の中で河野先生は、「しっかり見る」ことと「聞く」ことができるように指導することを強調していました。それを見て私は即娘を通わせてみたいと思いました。

私は娘のことを心配し始めた1才の頃から、娘はちゃんと見ることをしないから学べにくく成長が遅いと思っていま した。それは自閉症に因るものだということを知り、小さいうちならまだ改善の余地が多いと思い、無我夢中で頑張ってきていました。そのお陰で娘が変わった部分もあったと感じてはいましたが、やりとりがうまくできないためまだまだ大変な生活が続いていました。さらに頑張らないといけないのにどうすれば良いのか分からず困っていました。自閉症状が重い娘にどれ位効果があるのか不安に思いながらも、娘に最も難しいことでありながら最も必要だと常に思っていた「見ること」と「聞くこと」を指導において第一に大事にしてくれるところがある、ぜひ試してみたいと思いました。そこで日本に帰ったら直ぐ相談できるように、 アメリカから電話をかけてアポイントを取りました。

エルベテークとは指導を3回受けたばかりで付き合いが始まったばかりですが、160分を離席無しで指導を受けている娘に先ず驚いています。河野先生の著書を読んでいるとき、ずっと見続けることを学習させるための教具についての描写があり、これってどのようなものなのかなと思いながら読んでいたことがありました。娘がその教具に向かい合っている間、ずっと教具を見続けながら先生の指示に従っているのをカメラ越しに見たときには、本当にちゃんと見ることを教えてくださっていると思い、とても嬉しかったです。

娘の言葉は発音がはっきりしておらず、人に伝わり難いです。特に難しい ものの一例ですが、子音のsとkの音が全てtになってしまう傾向が強く、本人は区別して言おうとしている感じがする時も、全て同じ音に聞こえてしまうのです。そこでそれらの音の出し方をずっと練習してきました。その結果、sの音は大げさに手掛かりを示したらそれをまねて出てくるときもありましたが、kの音 はどうしても出てこないのです。どのように教えたら良いのかすら分かりませんでした。それについてエルベテークの先生が教えてくださったやり方で試したら、娘はその内kの発音ができるようになると希望が持てるようになりました。このように先生の経験とノウハウの豊富さにも助けられています。

現在、エルベテークには新幹線で片道3時間半かけて月2回のペースで通っています。この度、トーランスにエルベテークの分校が開設したと聞きました。私達が住んでいた所から車で15-20分位で行けそうな所です。私達が帰ってきて直ぐ後のこのタイミングが悔やまれます。

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